イタリア・ボローニャ→フランス2008

フランス夜行列車の夜明け

イタリア発フランス行き夜行列車の夜明け。霧に包まれた村。

ボローニャ

コルトーナからフィレンツェに戻り、ボローニャに向かう。今夜フランスに夜行列車で行くので、時間があるのでボローニャ観光に決めた。フィレンツェからボローニャの列車は別途特急料金が必要であった。持ってなかったが、言葉がわからんふりをしたら検札は諦めてくれた。

イタリア・トスカーナイタリア・トスカーナ

列車からコルトーナ村が見える。いい村やったなあーここらへんの車窓の風景は本当に美しい。緑の山、畑、一面ケシの花で赤い畑も見られた。

イタリア・ボローニャ

フィレンツェに戻ったときは晴天やったが、ボローニャは雨で写真があまり撮影できんかった。少し寒いのでジャンパーを着た。昔イタリアで会ったカナディアンが、ボローニャはすっげーナイスだよ、街が茶色で〜と言っていたのを思い出したが。灰色がかった茶色や。。この悪天候では。。。

イタリア・ボローニャのキノコ屋

キノコ専門店。全部キノコしか販売してない。

イタリア・ボローニャイタリア・ボローニャ

駅から歩くと、長い商店街が続く。中心地の広場もアーケードが取り囲み、天井に吊るしてあるのはよく見ると紙か布。こまかい細工。

イタリア・ボローニャ

ボローニャの教会

イタリア・ボローニャの教会

教会は手荷物、カメラ持ち込み禁止で厳しいチェックがあった。イタリア語がわからんので、カメラをカバンにしまえばいいのか?と聞くが通じない。とりあえず、教会に荷物を持ち込むことが禁止されていることは分かった。

「言っていることは、分かりました」カサの調子が悪かったので玄関の軒下で直そうとした。教会職員に背後から襟首をつかまれ、暴言を吐かれた。"OK"という全世界共通語になっている言葉すら全く理解できん職員は仕方がないが、このとき分かった、教会職員=聖職者、では無いのだ、と。

ボローニャ大学

イタリア・ボローニャ大学イタリア・ボローニャ大学

内部は見学無料だが一般観光客は図書館入場不可能。装飾、壁画が見事。そして学生達を見かけたが、皆礼儀正しく、大声で騒がず、その顔からは知性が滲み出ていた。

イタリア・ボローニャ大学イタリア・ボローニャ大学

この内装すべて木の部屋は日本語説明書があった。昔の解剖室。右:天井は星座の彫刻、左:教授とか学者の像

フランス行き夜行列車

ボローニャフランス行き夜行列車に乗車した。二等6人コンパートメントで、ローマから来たというインド人数人と欧州人がおった。しばらくして検札が来て外国人はパスポートを預けなければならなかった。パスポートがすぐに返却されんので、気になった。本当は一番下の寝台やったが、なぜかおっちゃんが一番上に乗れ、と代わってくれた。一番上の方が荷物が安全やしありがたかった。当然荷物はチェーンで固定させた。

早朝、パスポートは危険な状態で置いてあった。寝台でまともに寝れんので朝5時頃起きた。トイレに行くとラッキーなことに、誰かがラッキーストライクを忘れてあったので調達した。タバコはヨーロッパでは贅沢嗜好品やし。

パスポートを返すのを車掌が忘れているのでは?車掌の寝ているコンパートメントに行くと、ドアはカギが閉まっていたが、手のひらが入るくらいまで空いた、中を覗くと。向かい合わせになっとるコンパートメントの2段目、ドアの隙間から手が届きそうな位置に、無造作に3冊のパスポートが投げ出してあった。

ジャパンのパスポートは赤いのですぐにわかる。廊下から洩れる光で、その冊子が日本のパスポートやということは、誰でも分かる。・・・呆れた。大人の手は入らないが、棒や何かを使えば簡単にパスポートは盗める。カバンにしまうべきではないのか?もし盗難にあったらどう責任をとるのだろうか?いや責任なんぞ、とる気が無いのでこのような状態に放置してあるのか?とまで疑うほど呆れた。

ムカついたので、パスポートを自分でとろうとしたが、手が届かん。車掌を起こして、注意してやろうと呼ぶが、このコンパートメントは車両の一番隅で、列車の音がうるさいので、聞こえないようだ。あまり大声出しても朝5時、他の乗客の迷惑になるか。。。

車掌の横のコンパートメントが空き室やったのでそこに移動した。自分のパスポートを守るために、な。6時頃、他の車掌が来て、到着は1時間遅れる、と言った。「パスポートを返してくれ」「あとから、待て」

霧がかかっていた。薄暗く霧の中浮かび上がる教会や村は幻想的で、日が昇ると、緑色の畑と木々が見え始めてきた。そして再び霧が緑を覆う。結局列車は1時間半遅れた。

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