ベトナム一人旅2007

ベトナム、バックパッカー一人旅の旅行記と旅情報

ホイアンの夜景

ホーチミン→ダナン→ホイアン

2007/4/30予想通り、ダナン空港からホイアンまでのタクシーは、ぼろうとした。空港横のタクシー乗り場に行くと、それぞれのタクシー会社が呼び込みをしている。一人に「ホイアンまでいくらですか?」「20ドル」というので、

「ここからホイアンまで、10ドルやって知っていますよ?」仕切っているオッサンは、顔をしかめた。「…15ドルです」

どうやら、適正価格10ドルでホイアンまで行くまともなタクシーは、ここにはおらんらしいな。まあ、いつもの手段(適性価格だけ払って文句言われて逃げる)で強行突破しかないか。「絶対10ドルしか払わんからな!!」

「メーターあるんですか?」「メータータクシーですよ」オッサンは言った、しかし…

タクシーに乗って走り始めて前を見ると、メーターは無かった。やっぱなー!しかし、今ここでメーターがどうのとか因縁をつけて、田んぼのど真ん中で降ろされたら困る。知らんふりをしておくか。

しばらくして、運転手の若者は何か話しかけてきた、何を言っているのか、理解できなかった。「何ですか?」「〜なんとか〜」「え?」

「…マネー、××ダラー」「すまん、キミの言っている事が理解できません」本当は分っていた、運賃の話やということが。それも、適正価格以上、乗り場のオッサンが提示した15ドルより高く要求しているのだと。

彼は、1枚の紙を見せた。そのコピー用紙には「1one,2two」とか、数の数え方が英語で書いてあった。

彼は、18を指差す。「マネー」どうやら、18ドル要求しているようである。「NO,分りません」「どこから来た?」

ジャパンというのはやめようと思ったし、これ以上彼と話したくはなかったので、理解できないふりをした。

「ホテル、どーの」と、ホテルの予約はしているのか、というようなことを聞いてきたので、本当は予約してなかったが、予約してある、といった。それ以上、何も話さなかった。

海外でチャーター以外のタクシーを利用するときは、必要以上のことを話さない。下手に語学ができる運転手だと「この日本人はいける」と思われて、土産屋やボッタクリ店に連れて行かれて、無駄な時間を使いたくないからだ。たとえ向こうが愛想笑いをしてフレンドリーなフリをしても、絶対笑わない。まあ、たまには、タクシーなどの提携している宿を利用したり、運転手には本当にいい人もいるのだが。

ホイアンのホテル到着〜分っていたが、タクシーと運賃でもめる

タクシーは、ホテルに着いた。私は10ドル札を出したが、彼は受け取らなかった。ベトナム語で、「違う」というようなことを言うのだ。

「あ?金、いらんのか?」金を財布にしまい、ホテルのフロントに行った。彼は、付いてきた。

「予約していないんですが、一番安い部屋、空いていますか?」部屋は空いていた。まず、タンビン3ホテルの、ゴージャスな外観と内装にびびった。「部屋は空いていますよ!」

ベトナム、ホイアンのホテルベトナム、ホイアンのホテル

タクシーの運転手が、何かいうので再び10ドルを出すが、受け取らない。「キミは、金が欲しくないんですね?」「どうしたんですか?」

フロントの人が、仲裁に入った。運転手が、ベトナム語で彼らに何か言う。

「彼は、運賃を受け取らないんですよ」こっちもフロントの人に言った。運転手を睨むと、彼は半泣きになった。

ホテルの人「彼は、運賃は18ドルと言っていますよ」「NO!違いますよ!!」

ここで、ウソをついた。嘘というより、とっさに考えた作戦である。

ホテルの人に言った「空港のタクシー乗り場で、彼の上司と交渉して、ここまで10ドルということになったんですよ。彼に、説明してくれませんか?」フロントの人は、通訳した。

「彼(運転手)は、18ドルだと言っていますよ?あなたがそれでOKした、とも」「違いますよ。来るときに、彼が何か言ったのですが、理解できなかったので、”分りません”と言ったんです。OKしてないです。彼は、英語が分らないから、空港での私と上司の運賃の話を、理解できていなかったんですよ。彼の、勘違いなんですよ!」

ホテルの人は、運転手に通訳すると、彼は、それで納得した。大人しく10ドルを受け取った。

適性価格は10ドルである。自分が正しいのだ。結果、こっちがいいくるめて「運転手の英語理解不足でトラブルになった」、ことにもっていったのだが。少し、良心が痛んだ。なぜなら、今でこそ、旅慣れて、意思の疎通はできる程度の英語力はなんとか身についた。昔、英語能力の無さで、悔しい思いをしたことや、日本人をバカにするカスに言いたい事を言い返せなかったことがたくさんあるからだ。

しかし、このときのホテルのスタッフの対応は、人間として、正しいような気がした。2人いたのだが、穏やかで落ち着いた態度で、両者の言い分を聞き、分りやすく通訳した。

「部屋をご案内しますよ。ベトナム人の多くは、あまり英語ができる人がいないんですよ」

部屋は、めっちゃゴージャスやった。地方で20ドルもだせば、このレベルの部屋はある。中庭のプールも、いい感じである。タクシーに確実に連れて行ってもらえるように、分っていそうなホテルだ、ということと、贅沢をしたかったので、値段が安くもなく、高くも無かったので、とりあえずこのタンビン3に来てみたのだが。

ベトナム、ホイアンのホテルベトナム、ホイアンのホテル

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金を出せば、いくらでもゴージャスホテルはある。アジアの地方で20ドルのホテルは、どこもゴージャスやと思う。心は、このホテルに決まっていた。さっきタクシーともめたときの、彼らの態度だった。部屋の説明や、ビーチや観光地について、交通手段など、詳しく説明。

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