拷問博物館と牢獄
拷問博物館、牢獄体験記。恐怖度ではスロバキアが一番です。
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†西洋の拷問具解説† |
拷問具解説 |
拷問博物館、牢獄ガイド---†coming soon†-- |
オーストリア
ウィーン犯罪博物館
Grose Sperlgasse 24, A-1020 Wien
見つけにくい場所にあり、犯罪博物館は地下にある。1階にカフェあり。
客が少なかった。ドイツ語説明のみ。玄関に「がみがみ女の轡(くつわ)」が飾ってある。
各種拷問具、犯罪に使用された凶器、犯罪写真、骸骨、ミイラなどを展示。
非常に見ごたえがあった。血糊がついた凶器、囚人の脂で黒光りするギロチン、棘の鞭、髪の毛のついたままの女性の頭部ミイラ、、、、 リアルです。
ウィーン拷問博物館
Wien Fritz-Grunbaum-Platz 1A-1060 Wien
水族館近く。公園そばの地下。蝋人形で中世の拷問を再現。お化け屋敷のよう。
【番外】ベルク教会内部の地獄
外観は黄色で天使が舞う美しい教会。ハイドンが埋葬されている。礼拝堂の裏には、この世の地獄がある。オーストリア版ハニベ岩窟院。
ホーエンザルツグルク城塞
ザルツブルク市内。小さいが拷問部屋、拷問具がある。ガイドツアーのみ。日本語オーディオガイド有り。歴史の勉強になる。ここからの眺めは最高。ザルツブルクの街が一望できる。
【番外】ウィーン病理・解剖学博物館
大学構内にある。髑髏、臓器、各種医療器具、奇形胎児、人体標本などを展示。リアルな人体模型が沢山置いてある部屋は、ホラーマンガの学校の理科室のようだった。一見の価値あり。見学者はいない。
ヒエロニムス・ボッシュ【最後の審判・地獄絵図部分】ウィーン造型美術アカデミー蔵
スロバキア
ブラチスラヴァ歴史博物館
歴史博物館地下には少ないが拷問具が図解付で展示され、展示室奥左手に牢屋が並んでいる。そのまんま”当時”で空気が違う。規模は小さいが何も手を加えていず、すえた臭いが鼻を突き、一人で奥まで進むのは正直勇気がいった。
囚人たちの油で光る鉄柵や木枠、銅色に染まった床。糞尿垂れ流しにしていたのだろうか、むき出しの床に大きな穴が開いていた。あの生々しい臭いは、ここにしか無いもので、それが忘れられない…
コシツェ歴史博物館
近所のフランティシュカー・ラーコーツィ博物館でチケットを購入し、鍵を開けてもらう。地下が牢獄。少ないが拷問具を展示。人形で拷問を再現。当時のまま保存された焼却炉には、囚人の骨が残る。
スピシュ城内博物館
武器や少数の拷問具を展示。城の中の展示物は少ない。スピシュキーカピトゥラは巨大。
プレショフ・ワイン博物館
普通のワイン博物館だが、なぜか地下のワイン蔵の片隅に鎖で吊るされ、手枷の骸骨人形が。それだけ。
チェコ
プラハ・拷問博物館
入場料は東欧の物価からすると、かなり高め。旧市街広場でよくチラシを配っている。完全に観光客向けだが、鉄の処女は立派だった。水責め拷問具や体を引き伸ばす拷問具など、他では見られない拷問具もあった。展示数は少ない。博物館と同じビルに、タランチュラ博物館(?)もあり、毒蜘蛛、サソリ、トカゲやヘビなど変わった爬虫類が見られる。他にもプラハにはSEX博物館(入場料を聞くと確か1000円以上だったので入らなかった)など奇妙なものもあった。
ロケト村・城牢獄、拷問博物館
童話の世界のような城のウリは、気合が入った拷問博物館だった。説明はチェコ語のみ。入り口は2箇所。1階の廊下を進むと、トイレがありその並びに2つ牢がある。
木の窓を覗くと、イキナリ死角からこちらに向かって突き出される手。藁の上に横たわる腐りかけた緑色の囚人、ミイラと化した者も。階段を下りると博物館だ。外まで聞こえる叫び声・人間を嬲る音・業火の音響効果、機械仕掛けの人形は新しく、エクソシストばりの動きだ。(多分)堕胎の刑で地中に首から下を埋められる女、目玉を槍でくり貫かれる男は、足のつま先までピクピク痙攣していた。
この城がここに力をいれていることがとてもよく分かった。村のインフォメーションでは拷問博物館写真の葉書を販売。
この城にはもうひとつの牢獄がある。入り口が目立たないので多くの人は拷問博物館に気をとられ、見逃している。拷問博物館に行く途中の廊下に、地下への階段があった。
白塗りの壁を下りると、右手の部屋に見えたものは、吊るされた絞首刑の縄だった。縄の下には木製の足かせが、無造作に置いてあった。部屋にあるものは、それだけだった。更に階段を下りると、囚人たちの祈った礼拝堂があった。木製の机と椅子。
他には何も無いそのままの牢獄は、静まり返り、当時の空気が流れていた。
ブルノ・シュピルベルグ城地下監獄
城の地下に広大な牢獄が。茶色のレンガ造りで涼しい。拷問部屋有り。
【番外】プラハ・警察博物館
その名の通り警察の歴史、活動、道具、写真などを展示。展示数は多い。(本物の)警察を尊敬してしまう。実際起きた事件を紹介。
ポーランド
グダンスク・囚人の塔
2004年8月現在工事で閉館。
ハンガリー
エゲル城拷問博物館・城地下道
石壁の地下牢獄なので涼しい。展示数は多くはない。牢獄より城地下道の方がかなり雰囲気があった。
地下道は普通に個人で入場不可能(鍵がかけてある)だったが、小学生の団体にまぎれて入れました。始めは歴史博物館で像や壁画があり、進むと地下水が滴る、ひんやりした地下道の入り口がある。緑色の苔がびっしり通路を覆い、細長く、どこまで続くのか分からなかった。
フランス
アントルヴォー城牢獄跡
城の隅、崖に面して廃墟同然の牢屋が2つ。入り口の案内図と鉄格子が無かったら見落とすところでした。城の内部は荒れ果て、落書きとゴミだらけで展示などは無い。しかし地下室・地下道の雰囲気は怪しくて良い。
コンシェルジュリー
マリーアントワネットが投獄された所として有名。当時の様子を再現。
アメリカ
アルカトラズ島
ここはさすが、有名観光地。数え切れない監獄が並ぶ様は壮観だ。フェリーに乗る前に個別全員に記念撮影があり、見学後販売される。
観光地化しているので、恐怖感は無いが映画の世界のようだった。食堂、職員の部屋も。島内は禁煙。チケットはフェリー代込みで、ネット予約可能。休日は人気だそうで、前もって予約したほうが良いとのこと。
タイ
【番外】シリラート病院内法医学博物館
病院敷地内に案内看板有り。臓器標本、胎児、人体標本、シーウィーの死体を展示。勉強熱心な看護婦さんも見学。食欲減退確実。
【番外】シリラート病院内薬学歴史博物館
薬品、医療器具、服飾などを展示。人形を使って医療行為を再現。お産シーン、臨終シーンは興味深い。見学者はいなかった。
【有料になってリニューアル】シリラート病院内歴史博物館
シリラート病院内28番に新しく有料になってオープン。40バーツ。窓口はきれいで、展示の英語解説が充実した。上記の薬学博物館と法医学博物館が合同されたようだ。津波の被害や寄生虫、伝染病など役立つ内容もある。象皮病など、ブラックジャックに出る病気の説明もあった。シーウイのミイラや凶器もある。薬学博物館のお産シーンや薬局再現人形はあった。
見学者が多く、明るい博物館になったので、昔に比べて一般的になり恐怖度は無くなってしまった。臨終シーンの人形、エグい写真や標本、怪しい人形が無くなった。恐怖度低下。勉強しにいく博物館。
シリラート病院法医学博物館2007
骸骨標本や臓器、血管、神経、筋肉、双頭児などの展示。ミイラもある。人体の不思議。
矯正博物館CorrectionMuseum
チャイナタウンにある。無料で氏名を記帳する。閉館間際に行ったので1軒しか見学できなかった。後は次回のオタノシミ…
左:断首の刑。タイ最後の首切りの刑に使用された刀を展示。他の刀も。当時の処刑写真、最後の死刑執行人の顔写真など。
右:銃殺刑。死刑囚の後ろにある横断幕に数センチの穴が開いていて、そこ目掛けて銃を撃つ。
他には薬殺刑に使用された生生しい拘束具付ベッド(毒を打たれた死刑囚が暴れんように拘束する)、薬殺刑の注射を打つ写真、意味は分らないがソファーの写真など。
矯正博物館CorrectionMuseum続き
警備の警官に案内されたのは、本物の監獄を利用した博物館。鍵を開けてもらい、中に入る。まず最初は独房の中に展示されている拷問具。丁寧な解説付き。内部は撮影禁止。
拷問具は主に竹、木材を利用している。ヨーロッパの拷問具に比べるとシンプルで簡素な造りである。
例えば、竹製のボールの中に身体を小さくして閉じ込める、木製の首・手・足一体型枷、手枷足枷一体型、他には首切り斧、切断した首を晒す台など。一部は人形を使って分かりやすく説明。
反対側の房に行くと、受刑者が使用していたジョイント(クサ吸引器具)、脱獄しようとした物が使用した凶器(どこから入手したのか?)など興味深いものが展示されている。
次に、警官に先導され、前回見学した建物へ。入口に新しい絵画があった。そこは以前↑と同じ。
見張り台。現在、中は広々とした公園で、市民の憩いの場になっている。
矯正博物館は基本無料であるが、これだけ展示してあるので、寄付したい。案内してくれる警官や管理人の人は親切でした。
アジアの拷問具は、見学できる場所がヨーロッパに比べて少ないので、興味のある人は訪れておきたい場所である。
ベトナム
ホアロー収容所
ハノイ到着、真っ先に向ったのはハノイタワーの横にある石造りの収容所。拷問具の展示は少ないが、人形を使った展示、写真。囚人の豚箱に、囚人人形が整列。ギロチンに歴史を感じる。
吊縄天井、水責め、電気、鞭など定番拷問のほかに、大蛇を使った変わった拷問方法があった。蛇拷問は恐怖を感じさせる目的で主に女性に用いられた。女性囚人は失神したらしい。一部日本語説明があった記憶があります。拷問方法を図解、実際の当時の写真で説明。
囚人は、2〜3人用の牢獄で足枷をはめられ、固いベッドで寝る。
左:パンフレットより。収容所全体 右:足枷
左:収容所の牢獄 右:巨大なギロチン