ヨーロッパの拷問具

苦悶の梨:Pear of anguish

苦悶の梨

金属製。ネジを回転させると梨の部分はスプーンに似た形に分割される。拷問を受ける人間の口内、又は身体の複数の穴に挿入したときに器具が広げられ(梨の部分が)別れる。そのときに梨が皮膚を切り裂き最高に苦痛を与える。会話できないようにするため、猿ぐつわのように、または拷問具として使用された。口、膣、肛門と使用部位によって様々なデザインと大きさがある。

口:嘘をついた者、神を冒涜した者、膣:堕胎した女、肛門:同性愛者

この器具で死に至ることは滅多に無い。他の拷問具と併用して用いられた。

引用画像:Caleria de la Tortura Cordoba(コルドバ拷問博物館)パンフレット

女性用:Chastity Belt〜貞操帯〜Cinturon de castidad(西)

女性用貞操帯 貞操帯

他の者との性行為を防止するための鉄製下着。

拷問の他に、戦争などで長期赴任する夫が、妻の不貞を防ぐために装着させた。ベルト部分で施錠する。

性器と肛門部分に排泄のための穴が空いており、二つの穴の内側は、ギザギザがある。

引用画像左:Antiguos Instrumentos De Tortura(スペイン・トレド拷問博物館) パンフレット

引用画像右:Caleria de la Tortura Cordoba(コルドバ拷問博物館)パンフレット

Iron Maiden〜鉄の処女〜Eiserne Jungfrau(独)

鉄の処女

ドイツのニュルンベルクの鉄の処女が有名なので、別名「Virgin of Nuremberg〜ニュルンベルクの鉄の処女」とも呼ばれる。外観はマリアをイメージされ、鉄の処女と言う名前であるが、ほとんどは木製である。

拷問を受ける者を中に入れて扉を閉めると、内部や扉から出ている長い釘に刺される。

背中、前面の扉、内部全てから釘が出ているもの、扉の内側のみから釘が出ているものがある。大きさも様々。

恐ろしい拷問具であるが、処女の表情はどれもなぜか穏やかである・・・

引用画像:Museo de la Tortura El Solar Satillana del Mar(スペイン・サンティリャーナデルマール拷問博物館)パンフレット

Head Crusher〜頭蓋骨粉砕機〜Aplastacabezas(西)

Head Crusher

ヘルメットの中に頭を入れ、下部の細い鉄板に顎をのせる。上部のハンドルを回すと、ヘルメットが閉まり、器具の名前の通り、頭蓋骨がクラッシュされる・・・という

Head Crusherという名前であるが、目的は本当に頭蓋骨を砕くのではなく、「見た目」「ヘッドクラッシャーする」ということで、相手の恐怖をあおることであった。顎が砕けて、顔面が変形しても、頭蓋骨粉砕は難しいようです。

ほかに、ヘルメットの中に釘が出ているタイプもある。

引用画像:Antiguos Instrumentos De Tortura(スペイン・トレド拷問博物館) パンフレット

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