バックパッカー一人旅〜海外旅行記と旅情報

ネパール

スノウリ→ポカラ〜バスで峠を越える〜

ネパール【峠を越えてポカラへ】2006/2/19
早朝6時半にスノウリの「ネパール・ゲストハウス」前からカトマンズ、ポカラ行きのバスが出る。朝はやはり冷える。荷物をバスの荷台に乗せ、座席に乗り込んだ。インド〜スノウリ間を20回以上行き来しているベテランで、国境越えでみんなの世話をしてくれた大阪の貝塚のおっちゃんに「あとから荷物代請求しに来るからね、20Rsやから、それくらい払ってね〜」と教えてもらった。
まだ暗い中、バスは出発した。しばらくすると検問があり、軍人が調べに来た。すぐに終わった。
荷物代を取りにきたので渡した。私の前の席の外国人観光客が20Rsを渡すのを渋っていると、バスの車掌は「あなたの荷物、どっかに置いていきますからね」と言ったので笑いそうになった。
バスターミナルでバスはしばらく停車。売り子からナツメヤシみたいなドライフルーツを買った。
そしてようやく発車。

ネパール【峠を越えてポカラへ】バスは山沿いの道をぐるぐる走る。景色がすごく美しい。山の国に来た実感がある。いつのまにかバスは満員になった。また検問チャイ屋で休憩、トイレに行ってチャイとネパールのサモサを食う。美味い!誰かが揚げパンみたいなのを食っていたので味見したら油っぽかった。
再び狭い車内に乗り込む。さすがに2日連続の長距離バス移動は、しんどくて腰に負担がかかる。しかし、崖を走るバスから見える風景、段々畑、川、集落などは見ていても飽きることが無かった。
昼食休憩で、大き目の村に停車。

ネパール【峠を越えてポカラへ】
段々畑がネパールらしい
ネパール【チョウメンを作る子供】
チョウメンを作る子供
ネパール【峠を越えてポカラへ】
トイレを借りた店の裏


ネパール【峠を越えてポカラへ】酒屋でトイレを借り、メシ屋を探した。バス付近に手頃な食堂が1軒しかなく、我々外国人観光客がそこに集中したので店は大繁盛だ。みんなチョウメン(ネパールの焼きソバ)を注文した。
「その上にかかってるの、タラコですか?」「え?タラコ?」日本人学生が私の皿を見て聞いた。タラコみたいなトッピングがかかっているが、タラコでは無かった。でも辛くてうまかった。

ネパール【峠を越えてポカラへ】再びバスは走り出したがしばらくすると山道の脇で停車した。
バスのエンジンが故障したようだ。みんな外に出てタバコを吸った。
ネパール人って、いい人そうっすよね〜」グループと話す。
「そうやな〜、顔が中国に近くなって、日本人みたいな人もおるもんな」
「なんか、ネパールの女の子、笑顔がカワイイですよね!ボクたち、ネパールっ子にハマりそうですよ(笑)」
若者達はみんな嬉しそうだ。
本当にネパールの女性は美人が多かった。インド女性も美人が多いが、濃いのだ。日本人に近くなってマイルドになったネパール女性は、日本人好みの美人だと思った。


ポカラ〜宿のレベルの高さ&日本食に感動!

ネパール【ポカラ】バスは貝塚のおっちゃんの言ったとおり、遅れてポカラに到着した。客引きがバスに乗り込んで来て、チラシを配っている。日本語のチラシもある。私はまだ宿を決めていなかったので、客引きに囲まれながらガイドブックを見た。
「ウチは日本人に人気の”サクラ・ゲストハウス”の近くだよ!」
他の日本人、韓国人グループはそれぞれ決めた宿の車で行ってしまった。日本人グループは「カルキ・ゲストハウス」と「ペンギン・ゲストハウス」だろう。
ここから歩いて街に行くのがしんどいので、客引きについていくことにした。バイクのおっちゃんとタクシー付のおっちゃんのジャパン争奪戦となった。
「ウチは”サクラ・ゲストハウス”の近くだから!日本人いっぱいいるよ!」
「ウチも日本人宿”カルキ・ゲストハウス”の近所だよ!」おっちゃん同士、ネパール語で言い合いを始めた。
「このジャパンに先に声をかけたのはワシや!」「カンケー無い!ワシの客や!」と争っているのか…宿代も宿のレベルも、同じくらいだったので、楽なタクシーの方にした。
一人も客を捕まえられなかった人、日本人や韓国人の固定客がいる宿と、フラフラしている残りもの(私のような)を捕まえられた人、ポカラの宿の客争奪戦は激しく、厳しい世界だということが良く分った。

ネパール【ポカラの高レベルな宿】ネパール【ポカラの高レベルな宿】宿に行き、部屋を確認した。「こっ、これで150Rs?」すんげえキレイで清潔、ホットシャワー、Wベッドにフカフカの毛布&布団。テーブルとイスもある!「この部屋はマウンテン・ビューだよ!晴れたらここからポカラの山が見渡せるよ」本当か分らないが正規プライスは200Rsだが、まけて150Rsにしてくれるとのこと。この部屋が150Rsなら、インドの宿は何やったんやろ?後に聞いたところによると、ポカラは宿が乱立しすぎて供給過多なので宿のレベルが高いのとのことだった。

ネパール【ポカラの豚肉生姜焼き定食!かなり美味い!】そして、待望の「ネパールの世界一の日本食」を食いに!ネパール日本食のレベルの高さは旅人から聞いていてインドカレー味に飽き飽きしていたので、かなり楽しみだった。歩き方にも載っている、日本人に人気の「デイビイ・モモレストラン」へ。日本語メニューがあり、「豚の生姜焼き定食」を注文。「美味い!」久しぶりに、海外で心から美味いもんを食った。大根に醤油が!あっさりした生野菜と豚肉のハーモニー!ガツガツ一気に平らげた。

ポカラ〜パタレ・チャンゴ、洞窟寺院、フェワ湖、ディビイ・モモレストラン

ネパール【ポカラ】2006/2/20
朝食も「ディビイ・モモレストラン」で。ボリュームたっぷりのモーニングセットで腹いっぱいになり、パタレ・チャンゴに向かおうと歩くと、レストランからすぐのパン屋の前のショーウインドーに目が行った。全種類並んでいないが、どれも美味そうだ。昼食用に甘くなさそうなレモンケーキをテイクアウトした。
しかし、さっき朝飯を食ったばかりなのに、フェワ湖畔のベンチに座って食ってしまった。美味かった!ネパールのメシが感動的美味すぎるので、グルメ三昧である!
一服していると、チベット系の女性が寄ってきた。「ジャパン?ミルダケミルダケね」と、赤い布を広げてアクセサリーを並べた。「ブツブツコウカン(物々交換)は?」「NoNo!いりません」「ティッシュは?」商売熱心やなあ。「物々交換」ていう言葉はここでは定番のようだ。

ネパール【ポカラ】パタレ・チャンゴまで歩いた。インドも牛が多いが、ネパールも多い。

左画像:道の真ん中で止まっている水牛。水牛はでかい!

ネパール【ポカラのパタレ・チャンゴ】ネパール【ポカラのパタレ・チャンゴ】 パタレ・チャンゴ
変わった形に岩が侵食されている。
崖に、制服を着たカワイイ女学生が2人座っていた。ネパール美人の清楚な三つ編み女学生なので、絵になる。ここはサイトにを添えなければ!「すいません、写真撮らせてもらっていいですか…?」勇気を出した。しかし、恥ずかしそうにうつむかれ、断られた。変態だと思われたのかもしれない…怖がらせて悪かった。

ネパール【ポカラのグプテシュワール・マハーデヴ洞窟】ネパール【ポカラのグプテシュワール・マハーデヴ洞窟】

パタレ・チャンゴの向かいにある、グプテシュワール・マハーデヴ洞窟へ。洞窟内にはシヴァ寺院がある。寺院は写真撮影禁止。中は蒸し暑かった。明かりを持った人が案内してくれる。鍾乳洞を進み一番奥のパタレ・チャンゴの裏側、滝の後ろに出る。

ネパール【ポカラ】ここから歩いて、チベット村に行こうかと考えた矢先、貴重品が無いことに気づいた。たしかポカラは安全やから、身に着けずにサブバックに入れたはず…無い!盗まれるはずは無いし、覚えも無い。持ってくるのを忘れて、ベッドの上に置きっぱなしにしている気がした。心配になってきたので宿に戻る。
やはり、ベッドの上に置いてあった。ポカラの雰囲気と、昨夜ので、頭がのんびりしすぎたらしい。こういう油断が、失敗の元になるのだ!貴重品を身につけ、ホテルの屋上に上がった。
残念ながら、滞在期間中はずっと曇りで、期待していたヒマラヤは見えなかった…2月は天気が悪く、1週間に1回、雨が降った次の晴れの日に見える可能性が高いとのことだった。
ネパールの壮大な山脈を拝めたのは、ポカラからカトマンズ行きの飛行機だった。日程が足りなくなったのと、インドから2日連続のバス移動で腰を痛めたので飛行機を利用したのだが、飛行機に乗らなかったら山は見られなかったのだ。

ネパール【ポカラ】ネパール【ポカラ】

ネパール【ポカラのフェワ湖】 貴重品の無事を確かめ、再び外出した。フェワ湖沿いを歩く。国王別荘前では厳重な警備態勢で、建物横の道は通ってはいけなかった。反対側のみ通れる。
ポカラのメインストリートには土産屋、レストラン、旅行会社、ホテル、トレッキング用品店、CD屋がびっしり立ち並んでいる。何でも揃っている。でもリゾートプライスだろう。今はオフシーズンなのかもしれないが、土産物屋で客が何かを購入している姿はあまり無い。儲かっているのだろうか?
右下:湖の島に浮かぶバラヒ寺院
左下:岸辺にはボートが並ぶ

ネパール【ポカラのフェワ湖に浮かぶバラヒ寺院】ネパール【ポカラのフェワ湖】

ネパール【ポカラのダルバート】夕食も「デイビイ・モモレストラン」で。ここは入りやすいし、日本語メニューがあるし、雰囲気もいい。もちろん味もボリュームも良い!ダルバートとベジタブル・モモを頼んだ。ダルバートはネパールの定食(インドのターリーと同じ)でこういう食堂ではお代わり無料。モモはネパールの蒸し餃子で、中華でも和風でもない、独特の濃厚なタレが美味い!あっさりしていて、けっこう満腹になる。大盛りライスにでかいモモが10個、2人前だ。
しばらくするとネパール人が数人やって来た。2人組と一人の男性だ。最初私は1人の人は完全にネパール人だと思っていた。彼が日本語で話しかけてきたので、日本人と分ったのだ。この店はいつも日本人客がいるし、ポカラ自体日本人が多い。
「今朝6時ごろ、地震あったの分りました?」
「え?地震?全然分らんかった!」地震なんかあった事すら知らなかった。
「それ、全部食うんですか?すごい量!」
「食うよ!勿体無いやろ?ダルバートのおかず、お代わり下さい!」
ネパール【ポカラのモモ】彼はポカラに滞在して1ヶ月になるという。のんびりしたポカラには長期滞在者が多い。1ヶ月、2ヶ月滞在も珍しいことでは無かった。4ヶ月滞在している夫婦もいるという。
「いいっすよ〜、毎日頑張って観光観光するより、気に入ったとこでのんびり滞在するって」
彼はずっとホテルで働いていて、数年前自分で事業を起こして、今後10年分遊んで暮らせる金を稼いだという。羨ましい話だ…
「オレ、時間も金もあるからね、だからどこ行くか迷うんだよ。どこでも行けるワケじゃない?ここからロスに飛ぶか、ヨーロッパ行くか…迷うよ(笑)」
「いいな〜(自分は)金無いからな〜今回ギリギリの資金で旅に出たから(笑)」
「やっぱ、稼ごうと思ったら、自分で何かやらないと。雇われてたんじゃ、金は稼げないよ」
「そ〜やなあ…自分でやるしか、無いかあ〜」
明日の飛行機でカトマンズに行く、と言うと明日2/21はカトマンズバンダがあると言われた!「え?マジで?」
店のママもそうだと言った。「バンダやったら、23日に帰国できるやろか?」
交通は麻痺するから、最悪の場合歩いて空港に行くしか無い」
帰国できなかったら、チケットがムダになる!

心配になってきたので、ネットで調べることにした。しかし、ネットでは何の情報も得ることはできなかった。行かなければ分らない。ビールを買って、宿に戻った。

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