フランス・ディジョン2008

コペンハーゲンから南のヨーロッパは雨曇り豪雨の連続であった。ルート的にイタリアから北上しスイスに入る予定やったが、山開きはたぶん6月から、天気も考え、北に位置するフランスに変更した。

フランス国鉄のストライキ

イタリアからの夜行ユーロナイトENは1時間半遅れでフランス・ディジョン到着した。イタリア⇔フランス間ではシェンゲン協定国であるので、パスポート掲示は必要ないが、スイスを通ったので、パスポートを預ける必要があったようだ。

ディジョンという地方都市に滞在する気は無かった。パリまで切符を購入せずディジョンにした理由は交通費削減である。ENがフランス入国して最初の下車駅がディジョンである。フランス国鉄では、「25歳以下割引」があるので、それを期待し、一旦下車し、ディジョンからパリまでの鈍行列車の切符を購入する作戦であった。

切符の窓口は駅の外にあったので、コーヒーを飲んで待つ。まだ開いていない。列車のタイムテーブルをチェックしたが、駅の様子が怪しい。駅の規模の割には人が少なく、電光掲示板にはTGVの文字しか無いのだ。

構内のインフォメーションが開いていたので、「ここで切符が買えるか?何時発のパリ行きです」と聞くと、TGVの時間をメモしてくれた。「TGVではなく、鈍行列車です」「今日はストライキで、TGVしか運行していません」「まじで〜?今日は鈍行は無いんですか?」「明日は運行します、ストライキは今日だけです」

「ジャパンから来ましたか?バカンスで?」

こっちが落胆しているにもかかわらず、インフォメーションのおっちゃんは普通に世間話をしてきた・・・「そうですよ・・・」「イタリアから来たのかね?イタリアはよかったか?」「よかったよ・・・」「そーか〜?」彼はイタリアが好きでは無いようだった。

窓口が閉まっていた、掲示板の表示がTGVのみ、地方都市の割に客が少ない、のはストライキが原因であった。今日列車に乗りたい人は、クレジットカードのみで購入できる自動券売機でTGV切符を買うしかないのだ。

バスはあるか?

バス乗り場で調べたが、市内バスや近郊都市行きしか見つけることはできなかった。今日はディジョンに宿泊するしか無い。

ヨーロッパ2000円の宿」(YH協会の10年前に買ったガイド。地図間違い多い)のボロボロになった切れはしを出し、駅前の地図をメモし、インフォメーションに地図をもらいに行った。まだ開館してなかったので公園で休憩した。大型バスが数台停車し、老人観光客が降りてきた。

ディジョンのユースホステルはあったのか?

フランス・ディジョン

地図と宿リストを入手し、YHまで歩いた。街の中心を抜け、住宅地になり、体育館などの施設がある場所に出た。パン屋でクロワッサンを買った、さすがお仏蘭西のパンは・・・パンを食って美味いのは世界でお仏蘭西だけや。約40分歩いた。ユースがあるとおもわれる場所を探すが、閉鎖した体育館施設、スケート場、イベント会場などがある閑散としたエリアを2回まわったが発見できず。

教育施設のような?フランス語やしわからんが、人の出入りがある建物に入ってみると、ガラス張りの部屋の女性が呼び止めた。「ここはユースホステルですか?」「違いますよ、どうしたんですか」「ユースホステルを探しています」

ここはユースとは無関係であった。彼女は部屋に来て、というと、ユースの住所からネットで検索して地図を印刷してくれた。そしてここからの行き方を説明してくれた。親切な人である。

ユースの場所は、ここからさらに歩くようであった。明日は早い列車に乗ることを考えると、街の中心か駅に近い方が良いのでは、ホテルリストを見ると、手頃なペンションもある。

中心部に戻り、カジノ(フランスのスーパー)で食料を調達した。美味そうなもんがいっぱいあった。安いペンションからあたってみた。3、4軒満室で、疲れたので一服していると、携帯を持っていることを思い出したので、直接歩きまわるのではなく、電話で空き状況を聞くことにした。推測やが、フランス国鉄のストライキで、ディジョンに足止めされている人がおるので、宿が埋まっているのではないか、と。

フランス・ディジョンのペンションフランスのクスクス、チーズ

電話して約4件目で空いているペンションが見つかった。駅にまあまあ近く、値段も安かった。30ユーロやったとおもう。部屋がある建物はペンションというよりモーテルのようであった。「コンニチワ」フロントが日本語で挨拶した。クスクス、野菜、パン、チーズを食う。これからチーズとパンを毎日食うことにした。

ユースまでの道にあった体育館などの施設、スケート場は倒産しているようで、教育都市にしようとして挫折した感があった。ユースにいってないしわからんが、このユースは本当に存在したのだろうか?夏季限定か?実際、過去ユースが潰れとったこともあったしなー

ディジョンのストライキか?

フランス・ディジョン

中心広場の前でおっさん団体がなんか活動をしている。こいつらは国鉄社員か?その後デモのように道路を行進したがフランス語やしなんもわからず。

ディジョンの教会、街

フランス・ディジョンの教会フランス・ディジョン

教会のステンドグラスは美しかった。ディジョンは不本意で滞在するんやが、なかなか雰囲気の良い街である。

フランス・ディジョン

商店街には古本屋市があった。画集とかもやっぱフランスやなー、フランス語は見た目が美しい。

タバコくれ

フランス・ディジョンの郵便局

郵便局。広場ベンチでタバコを吸っていると・・・

若者「すいません、タバコください」・・・ケッ!クソガキが!

フランスでは以前タバコくれ、と他人に言われることがあったのだが、今までで1,2回である。今回フランス滞在タバコ乞いは、タバコの値上がり(1000円以上)もあるのか、かなりうぜー。イタリアでも1度あったが、フランス人のこの行為の多さは異常である。ここまでくると、金持ち日本人狙いか?・・・帰国日、それを確証では無いが、「やはり」とおもってまう会話を耳にすることとなる。

普通の買い物をするようなおばさんまでもが・・・物乞いと同然の行為とは思っていないのだ。

ヨーロッパはタバコが高い。イタリアフランスよりましなので、PAULMALL20箱と巻きタバコを調達しておいた。巻きとBOX併用で耐え忍んでるんやーニコチン中毒の人でもな。。。自分なら、食事を1日1回にしてタバコを吸いまくる。

フランス地ビール、カマンベールチーズ

地ビールとカマンベールチーズ。タバコ乞い、うぜーがフランスもフランス人も好感もっとる!国鉄のストライキに遭遇したのは初めてであったが、困ることは無かった。腹もたたんかった。

ニュースでたまに、外国のストライキやらあるが、フランスの駅では市民は困っているやろうが、誰も文句をゆうたり、インフォメーションの人に因縁をつける者は当然いなかった。

まず、日本でありえんことやが、フランスでストライキを行うことは〜改善されたり、労働者の意見を聞いてもらえる〜それなりに意味あるので、労働者が行動するのではないか?と考えた。労働なんとか基準法とか難しいことはしらんが、無利益で行動するだろうか?

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